ふるさとにある神社。境内の庭は、30メートル四方しかありません。
小学生時代、近所に公園も運動場もない私たちは、ここでソフトボールをするのが、最大の楽しみでした。
ボールは一個。
グローブも全員の分がなく、ピッチャーとキャッチャー以外は全員素手でした。
バットは山の木を切り出し、自分で削ったお手製。
それでも真っ暗になるまで夢中で遊びました。
お宮の中にボールを打ち込めたらホームラン。当然必死で打ち込もうとするので、外れたボールは左右の板壁に当たります。
ずいぶん罰当たりのことをしたものです。
一個しかないボールが山に飛んでいったら、全員でどんなに暗くなっても見つかるまで探すのがルール。
ボールを捜すときに、先輩も後輩もありません。そこにいるもの全員でボールを捜すのです。
見つからなかったら、明日から遊べないので、全員必死でボールを探しました。
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