半島らしい暮らし・産業創生調査
成19年度国土交通省
「半島らしい暮らし・産業創生調査事業」
リーダー会議に参加してきました。
(2007年6月22日〜23日)
2007/07/01
今年の調査事業が行われる全国16箇所のプロジェクトリーダー会議が東京で行われ参加しました。
この会議は単なる代表者の打ち合わせ、担当者からの説明会ではなく、1泊2日のどっちかというと”研修会”のような会議。
それぞれの調査地域の地域づくりへの思いや、活動を行っている人たちと交流ができ、非常に有意義な会議でした。

平成19年度国土交通省「半島らしい暮らし・産業創生調査事業」はこちらを参考に
国土交通省都市・地域整備局地方整備課ホームページ

プロジェクトリーダー会議(2007年6月23日/東京・市ケ谷)
プロジェクトリーダー会議(2007年6月23日/東京・市ケ谷)

午後の会議が始まるまでに時間があったので、深川富岡八幡宮まで足を延ばしました。
深川は郷土出身の直木賞作家、山本一力さんが住んでいる場所、そして、江戸物語の舞台となっているところ、更に現代モノも時代物も秀逸作品ばかりの宮部みゆきさんの小説の舞台になったところ・・・
そんないろんな理由で一度行ってみたかった東京の下町でした。
富岡八幡宮、深川不動堂などを回った後、しっかりもんじゃ焼きを食べてしまいました。オイシカッタ(^_^)v

深川・富岡八幡宮


ある日国土交通省のSさんから電話がありました。
この春から「半島振興室」に異動になったとのこと。ついては、現在提案募集の行っている「半島らしい暮らし・産業創生調査」に、申請してみませんか?というお誘いでありました。
平成18年度から始まったこの調査事業、昨年町内の某団体が提案のチャレンジをした調査事業です。提案書の書き方をかなりアドバイスしたのですが、見事不採択になった事業でした。
せっかくSさんが声をかけて下さったので、ハーブ関連商品の販売促進、生産拡大に取り組むことで、半島や中山間地域などの耕作条件不利地域におけるビジネスモデルを考えてみようと思いました。
一晩で提案書を書上げ、締め切りぎりぎりになって提出しましたが、なんとか採択してもらえました。(^_^)v

半島らしい暮らし・産業創生調査→国土交通省地域整備課

※提案の内容は以下の通りです。何かの参考になれば・・・
ただし、採択を目標に、デコレーションしていますの、その点ご理解くださいね。
(*^_^*)

事業計画
1.ハーブ活用学習会:ハーブの基礎知識、応用例、など地域産業としてのハーブの可能性について、専門家の招いての勉強会や研究会を開きます。一般方の参加も、会場のキャパが許せばお誘いいたします。
2.オリジナル商品・レシピの開発:コンテスト形式でオリジナル商品・レシピの公募を行う予定です。優秀作品を試作したうえで上位入賞者を決定。以後の商品展開に活用することを計画しています。
3.広報媒体ツールの製作:販促に資する紙媒体ツールを計画しています。
4.イベントでの販売:自主企画イベントでの販売はもちろん、お誘いいただければ出来る限り出張試食販売にも対応いたします。

プロジェクトの名称
〜海と山〜半島の恵みの“おすそ分け”
プロジェクトの目的
超高齢化になり、限界集落となったこの地域が、今後も存続維持されていくためには、内部努力(地域の力)だけでは到底無理であり、外部の力を導入しなければ、地域の存続は保てない。そこで当プロジェクトで目指すものは、地域外との交流を継続することで外部の力を地域内に流入させ、存亡の危機にたった中山間地を存続、活性化させることにある。
このような「存亡の危機にたつ中山間地を救う」ことは、ただ単に、そこに住む者やそこをふるさとにもつ者のアイデンテティを守るというだけでなく、中山間地域のもつ他面的自然環境を守り、ひいては国土を保全していくことにつながるのである。
しかし外部の力を借りると一言で言っても簡単ではない。ボランティアを期待してもそう多くは望めない。交流を促進するといっても、地域に魅力が無ければ人は足を運んでくれない。こちらからいくら「いいところだ」と言ってみたところで、他所の人が魅力を感じるわけではない。
外部の人間に地域に眼を向けてもらうためには、地域に住む者自らが地域の価値に気づき、自身が輝く人間になること、そして地域に住むことへの自信と誇りを持つことである。当地区はそのための素材として、「ハーブ」を選択した。
「ハーブ」という素材は、香辛料やお茶など食の素材としてだけでなく、入浴剤やアロマテラピーなどのメディカルハーブとしての需要も高まっている。ハーブの利活用を好むのが特に女性であることも近年の傾向である。
高齢者ばかりの中山間地で栽培されたハーブが、近代的なホテルで使用される、あるいはホテルのオリジナル商品の素材として流通することになれば、その産地に人々の目線が行き、地域は注目されるはずである。注目されれば人々は自身と誇りを持って元気になる。元気な高齢者が増えれば、若い世代が後に続く希望が生まれる。その好循環を生むこと、このプロジェクトの最大の目的はそこにある。
外部の力を導入する最初のきっかけはまず地域に目を向けてもらうこと。
ハーブ栽培、ハーブを素材とした商品の流通は、そのきっかけになるものと思われる。
プロジェクトの内容
 この1年間に取り組もうとする内容は以下のとおりである。
 @現在育成中のハーブは、本年半ばから順次収穫できるようになる。収穫したハーブは、「ハーブソルト」の原材料として乾燥加工し、商品化(素材提供)をしていく。
 併せて、オリジナル「ハーブソルト」を使った料理(レシピ)を開発し、販促に供する。
 A「ハーブソルト」以外の、オリジナルハーブ商品の開発、活用方法の調査研究を行う。
 B栽培ハーブの種類や生産量の拡大、それに伴う遊休農地の利活用を考える。
 C以上の活動は、共同活動先であるネスト・ウエストガーデン土佐のホームページや専用ホームページやブログを立ち上げ情報発信を行っていく。
プロジェクトの活動エリア
 このプロジェクトの一番の目的は、存続の危機に立たされている中山間地集落の消滅を防ぐことにある。その意味では、集落レベルでの取り組みということになる。しかし集落が町内のホテルと協働し活動することで町の取り組みであり、ICT(情報通信機器)を使った取り組みで市町村を超えた広域的な取り組みとなり、都市部との交流も喚起できる取り組みとなる。
プロジェクトの戦略
  当地のように中央から遠隔の地という地理的ハンディのある地域において、従来のような企業誘致による産業振興は望むべくもなく、また他者依存型の産業振興では、地域に自立的な経済的活力は生まれない。
 これからは、内発型産業の創造、地域創造型の産業振興が求められ、そのためには地域の資源を顕在化させ、それらを事業化(産業化、商品化)することで地域をブランド化(地域価値の創出、地域への他者からの評価の向上)し、地域が自立した持続可能な産業創造が可能にする。
 これまで当組合の中心メンバーの活動の結果、複数の団体や個人から、当プロジェクトへの協力を得られることとなった。協力を得られる団体や組織は、いずれも全国にそのネットワークを有している組織であり、当組合だけでは到底得ることの出来なかったネットワークである。
 当プロジェクト推進には、積極的にICT(情報通信技術)を活用する。ハーブを栽培する農家である当組合のメンバーは、誰もパソコンを使えない。家庭や近隣にインターネット環境など皆無である。
 しかしICTを利活用したプロジェクトに参加する者全員が、パソコンやインターネットを使える必要は毛頭ない。ネットでオリジナルハーブ商品を販売するから、ホームページやブログで情報発信するからといって当組合のメンバー全員がパソコンを持つ必要もないし、インターネットや電子メールが使えるようになることも必要ない。
 高齢者の技や知恵、地域の歴史や文化を思いっきり表現してもらい、それをICTの仕組みを十分分かった者がコーディネイトし、整理して情報発信をしていけばいいのである。
 情報通信技術を持たない高齢者とICTの融合は、当プロジェクト戦略の大きなポイントである。
アピール・ポイント
 「地域の資源」には明確な定義がない。むしろ共通した定義はこの際必要ないのかもしれない。家庭に家風があるように、地域には歴史と文化に基づいた地域風土がある。その地域風土は、海岸部と山間部でも異なるし、同じ市町村の中でもまた異なる。その異なった地域風土に生まれ、生きてきた人間の生活そのものが、まさしく地域の資源であり、新たな暮らしの構築に結びついていかなければならない素材そのものである。
 地域の資源を生かした取り組みを創造する場合、他にないもの、ほかでは取り組まれていないもの、取り組まれていても数が多くないものなど、新規性や希少性を求める傾向にある。
 しかし、新規性や希少性とは、あくまでそれまでの既存の取り組みの新たな組み合わせであり、何もゼロからすべてを考える必要はないのである。
 この地域で取り組まれていない、過去にそのような歴史がないものであっても、新たにこれから取り組み時間をかけて歴史を繰り返していけば、他の誰もが認める地域資源として認知されるようになる。
 まずは、できることから始めることである。どこかでやっているものでもいい。みんながやっているものでもいい。どこにでもあるものでいいのである。まず始めてみて、そこに地域の歴史や文化、関わる人々の技や知恵を盛り込めば、他にはないオリジナルのものが出来るはずである。
 要は、そのような努力を楽しみながら継続できるかということである。
 「ハーブ」という、どちらかというと都会生活者の中でも女性、それも比較的若い女性に注目されている農産物を、高齢者が育て商品として世に送り出していくことで、そこに交流が生まれる。
 これまでの商品にかかる情報は、生産者から消費者への一方通行であり、しかも、素材にかかる生産者の内容は、消費者に届けられることはなかった。しかし、インターネットなどのICT(情報通信技術)の普及で、より詳しい生産者の履歴情報の発信や、消費者と双方向の情報のやり取りが可能になったことで、新たな交流を生むことが出来るのである。
 半島地域という、地理的ハンディのある地域にとって、時間と場所に縛られないICTの利活用は今後必須事項である。
 海、山、川、そして適度な距離にある商店や住宅地。
都会のような利便さはないけれど、工夫次第では最も人間らしく、豊かに自然の恵みを享受できるのが半島地域である。
 今回のプロジェクトのきっかけになったのは、海の恵みである自然の塩(天日塩)と、里山の恵みであるハーブとの共演である。それらはいずれも世界中どこにでもある地域資源である。
 海と大地の恵みが出会う場所、それが半島地域であり、その半島地域の恵みを、少しでも多くの人に“おすそ分け”することで、半島地域の豊かさは実感として捉えることが出来るのである。
(C) since2007 橘川中山間生産組合